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資産

資産  

資産とは、企業が保有する財産を貨幣で表すことのできるものをいいます。

したがって、優秀な人材の能力といったものは、確かに企業の財産かもしれませんが、
貨幣で表すことができないので、貸借対照表には計上されません。

流動資産  

流動資産とは、以下のものをいいます。

  • 企業の営業活動の過程の中にある資産(正常営業循環基準)
  • 1年以内に回収期限を迎える資産(1年基準)

流動資産には、以下のものがあります。

現金及び預金受取手形売掛金有価証券たな卸資産
前渡金前払費用、その他

その中で、棚卸資産について解説します。

棚卸資産  

棚卸資産とは、企業が販売目的、生産目的で保有する資産をいい、以下のものがあります。

商品製品原材料仕掛品貯蔵品

経理以外の部署では、一般的に「在庫」と呼ばれることが多いです。

棚卸資産は、棚卸を行うことにより、数量、金額等が確定します。

また、実際より多く見せたり、少なく見せたりすることにより、
粉飾決算の手口としても使われやすい科目です。

棚卸資産の評価方法  

棚卸資産の評価とは、貸借対照表に記載する棚卸資産の金額を決めることです。

棚卸資産の評価方法には、次のものがあります。

  1. 個別法
     取得原価の異なる棚卸資産を区別して記録し、その個々の実際原価
     によって期末棚卸資産の価額を算定する方法
     個別法は、個別性が強い棚卸資産の評価に適した方法です。
  2. 先入先出法
     最も古く取得されたものから順次払出しが行われ、期末棚卸資産は
     最も新しく取得されたものからなるとみなして期末棚卸思案の価額
     を算定する方法
  3. 後入先出法
     最も新しく取得されたものから棚卸資産の払出しが行われ、期末
     棚卸資産は最も古く取得されたものからなるとみなして
     期末棚卸資産の価額を算定する方法
  4. 平均原価法
     取得した棚卸資産の平均原価を算出し、この平均原価によって
     期末棚卸資産の価額を算定する方法
     なお、平均原価は、総平均法又は移動平均法によって算出します。
  5. 売価還元法
     値入率等の類似性に基づく棚卸資産のグループごとの期末の
     売価合計額に、原価率を乗じて求めた金額を期末棚卸資産の
     価額とする方法
     売価還元法は、取扱品種の極めて多い小売業等の業種における
     棚卸資産の評価に適用されます。

このうち、後入先出法は、2010年 4月 1日以後開始する事業年度から
廃止すると企業会計基準委員会が公表しています。

在庫は多すぎても少なすぎてもいけない  

在庫を持つには先に仕入れ(購買)を行うので、先にキャッシュアウトが発生します。
販売して初めて資金の回収ができるので、滞留在庫を持つということは
資金が眠っているということになります。
一方、在庫が少なすぎると販売機会を逃してしまうことになりかねません。

これをまとめると、以下のようになります。

  • 在庫が多すぎると
    • 保管の場所代、人件費がかかる
    • 陳腐化、品傷みのリスクがある
    • 投下資金の回収ができない
  • 在庫が少なすぎると
    • 品切れによる機会損失の発生
    • 何度も発注することにより、発注コストがかかる

したがって、販売予測の精度を上げるなどにより、適正在庫を保有することが重要になります。

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